1、適切な廃棄物処理業者に委託

なぜ適切な処理業者を選ばなければいけないのか。

万が一処理を頼んだはずの廃棄物が不適正処理されてしまうと排出者は法的リスクに直面することになるからです。

  • 行政や警察から事情聴取を受ける。(一度や二度ではない)
  • 行政から、委託状況に関する経緯を書面での報告を求められる。
  • 過去の委託契約書やマニフェストの開示を求められる。
  • 委託状況に何らかのミスがあった場合で、廃棄物撤去要請等任意の行政指導に従わなかった場合は、強制的に措置命令の対象にされる。
  • 措置命令の対象になった場合、廃棄物の多額の撤去費用負担を強いられる場合がほとんど。

 

排出事業者にとって、適切な廃棄物処理業者を選択することは、法的、経済的にリスクを大幅に低減することにつながります。

 

適切な処理業者を選ぶための前提条件

適切な処理業者を選ぶためには排出者も適切でなければなりません。

自分が発生させた廃棄物に関する取扱の注意点や含有物の情報を自ら把握し、それを処理業者へ伝えなければなりません。さらに、委託しようとしている廃棄物を処理できる処理業者かどうかを確認することも大切です。たとえば、安定型処分場に管理型廃棄物を処理しようとしていないか、処理業者の処理品目にない廃棄物を処理しようとしていないかなど、処分場の性格も把握する必要があります。

委託した廃棄物が最終処分されるまでの流れを把握するために排出から最終処分までのフロー図を作成することも有効な方法です。

廃棄物の処理を委託する側も受託する側も廃棄物を適切に処理するという目的を共有しています。適切な処理業者を選ぶためには排出者自らも適切であることが前提条件です。

 

処理フロー図作成のすすめ

ほとんどの処理業者は受入から最終処分までの処理フロー図を作成しています。  

これから排出しようとしている廃棄物がどのように処理されるのか、もしくはリサイクルされるのか、また、どのように処理してもらいたいかによって廃棄物の搬入方法も変わってきます。

たとえば、木くずをリサイクルしたい場合は、処理業者がリサイクルするための条件を満たすためにはどのような形状で搬入したらよいか、リサイクルできなかった場合はどのように処理されるのかといった具合に、排出者から処理業者へ引き渡すまでと処理業者が処理完了までの流れを搬入方法、処理方法を含めたフロー図で示すことによって適正処理するための全体像をはっきりさせることができます。

 

フロー図に従って適正に処理されていることをマニフェスト(管理票)で確認できます。 

  

フロー図 (図をクリックすると拡大します)
フロー図 (図をクリックすると拡大します)

PDF版のフロー図をダウンロードする場合はこちらから

 

処理業者をもっと知る

処理業者を知ることは大切なことです。

処分業の許可証の有効期間は5年間です。(7年の場合もあります)もし、有効期間満了を控えている場合は更新手続きの有無を確認するのも良いでしょう。

取り扱う産業廃棄物の種類も確認すると良いです。これは、これから委託しようとしている廃棄物を取扱できる業者なのか、が確認できます。

中間処理を委託する場合は、許可証の施設の処理能力を確認するのも良いです。これから委託しようとする廃棄物を適正に処理するためには一日にどれぐらいの量を搬入したらよいかの見当がつきます。また、搬入する量によっては複数の処理業者と契約する必要がある場合があるからです。

現地確認という方法もあります。

「委託契約するときは、排出者自ら処理業者を訪問し、委託に足りる処理業者かどうかを調べるように努めなければならない」という罰則こそありませんが努力義務が課されています。

いずれ、許可証と照らし合わせながら現地を確認することは最も有効な方法ではないでしょうか。